特撮!エフェクト講座


graphicsgale、SAI2その他で静止画像素材を作る 

aviutlで動きのあるエフェクトを作る

graphicsgaleで調整、減色、出力する

SAEでSFFに登録する

2019年現在の私的エフェクト作成手順はこんな感じに落ち着いてます。
順番は前後しますが、まずは減色の手順と必要性から語っていきましょう。


減色を行う理由を結論から挙げると以下の通り↓


 1 独自パレットを使わないことでsffの容量を減らす
 2 
キャラのパレットに合わせて変色するエフェクトを作る
 3 
自キャラのパレットの色並び順を統一し、エフェクトに互換性を持たせてキャラ作りを効率化する 

1は言うに及びませんね。特に大事なのは2と3です。

1pで青白いオーラを使うキャラが2pでは赤いオーラを放つ、なんていうキャラ表現ができるようになるし、
別々のキャラでエフェクトの流用(ヒットスパークその他)が利くようになって、キャラ作りがさらに捗るというわけです。


手順の1 準備する画像

ここで紹介するエフェクト画像は原則としてモノクロ画像として作成

グレースケール加工処理で完全にグレー化

最後に色を付ける(この段階でパレット上の色の位置を決める)

という手順で進めていきます。
グレー化以降の作業にはドット絵フリーソフトのgraphicsgaleを使いますが、以下の画像をあらかじめ用意しておくと手間を大幅に減らせます。

A 255色グラデ B 青64色グラデ C 白16色グラデ D 他32色グラデ E 統合
画像
パレット

Aはグレースケール画像に色を付けるためのもので、一番左上(色番号0番)をグリーンにしておくことがポイント
BCDは減色とパレット上の色配置を行うための画像ですが、必要な色以外はグリーンで埋めておきましょう
EはBCDの統合画像です。パレットの後半殆どを使っているものだとわかりますね。

とりあえず今回必要なのはAとBのみ。
これらの画像のパレットを変色減色したい画像のパレットに貼り付けまたは読み込みさせていきます。

各画像のパレットの一番左上(色番号0番)を左クリック選択、右下(255版)を右クリック選択したら、
パレットのすぐ下の矢印をクリック→選択範囲のRGB値をコピー
これでクリップボードにパレット情報が記録されて準備完了。以下の手順に進みます。

※この画像の作り方自体が分からないという人が殆どだと思うので次のページで説明します。
それでも難しい場合はA〜Eの画像を保存して使ってくれてかまいませんが、その場合のパレットの並び順は紹介の通りのものになります。


手順の2 作業の流れ

こちらの画像を使って実際に見せていきます。
既に全フレーム→グレースケールの手順でグレー化され、色0番(透過色)を分かり易く緑に変えてあります。


・パレットへの貼り付け(変色)をする

手順1の方法で画像Aのパレットをクリップボードにコピー

変色したい画像のパレットの0番を左選択→矢印→RGB値を張り付け

複数色をファーストカラーから張り付け

グレー画像に色が付きました。つづいて減色作業を行い使用色数を255から64に減らします。
同時にパレット上の色配置も変更されます。


・パレット読み込み(減色)をする

手順1の方法で画像Bのパレットをクリップボードにコピー

減色したい画像の矢印→パレット読み込み→ファイル→クリップボードから取り込む→
ピクセルを色に〜にチェック→全て→OK

これで減色と色配置変更が同時に完了しました。
画像Bの必要な色以外をグリーンにしておいたことで、減色後の画像に使われている色は全てこのグラデの中に納まっています
これによってパレットの他部分が何色になってもエフェクトの色化けが起こらなくなるのです。

あとはBMP出力(※SAEの場合。キャラ作成ソフトによって異なります)してSFFに登録してやるわけですが、
共通パレット画像として使うにはキャラ側のパレットにも手を入れる必要があります。

こんな感じに。パレット上のグラデーションの位置がここまでのエフェクト画像のものと一致しているのが分かりますね。

パレットの位置をキャラ側と合わせておけば、あとは画像を追加していくだけでよいのです。
色についてもキャラ側のパレットのものに自動的に変わってくれます↓

最初に書いた通り「同じキャラでも1pと2pでエフェクトの色が違う」「こっちのキャラとあっちのキャラで同じエフェクトが使える」
なんてことができるわけですね。

注意点としてはエフェクトの減色処理は必ず画像B(のパレット)を使って行うこと。
キャラ用の色と統合したパレットをうっかり減色作業で使ってしまうと、グラデ以外の色が使われて色化けの元になるのです。


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